女性特有の肩こり

肩こりの治療

何をやっても良くならない肩こりはご相談ください!

肩こりは、単純にデスクワークやスマートフォンの使い過ぎが原因なだけではなく、ストレスや睡眠不足、女性ホルモン、自律神経のバランスによって大きく左右されてしまいます。

一般的に、肩こりは、表面上の筋肉が原因ではなく、その奥にある筋肉、あるいは全く違う体の部分、違う疾患に原因がある場合も多々あります。

表面上の筋肉が原因でも、損傷を受けている部分は、運動やマッサージ、ストレッチ、最近話題の筋膜リリースや肩甲骨はがしでは改善しません。1mm以下の単位で悪い部分を的確に治療できる鍼灸治療、原因疾患を改善する鍼灸治療でしか改善できません。症状を放置しておくと、なかなか良くならないだけでなく、うつ病などに発展するケースも多い傾向にあります。肩こりが気になったら、的確な現状把握と鍼灸治療が効果的です。

肩こりの原因となる筋肉

肩こりに関係する筋肉はいろいろありますが、首の後ろから肩、背中にかけて張っている僧帽筋という幅広い筋肉がその中心になります。

1.僧帽筋

僧帽筋は、首の付け根、外後頭隆起という場所から、一番下のアバラ骨がついている背骨、第12胸椎まで続いて始まり、その停止部は肩甲骨や鎖骨の外側1/3になる筋肉です。
肩が重い、こっている、痛いなどの初期症状としてあらわれやすいです。また、頭が重たい感じがする、首の付け根が重たい、痛いなどの軽い症状はこの筋肉がこっていることが多いです。

2.肩甲挙筋

肩甲挙筋は、頸椎と肩甲骨をつなぐ筋肉です。上位頸椎横突起を起始とし、下方やや外側に向かって走り、肩甲骨の内側に付いています。

肩甲骨を上方へと引く作用があります。肩をすくみあげる動きや、顔を横に向ける動きとなります。デスクワークなどによる肩こりでは、この筋肉にも不快感や重苦しさ、痛みを感じることが多々あります。

3.菱形筋

菱形筋は、背骨から左右の肩甲骨を支えている一対の筋肉です。

僧帽筋の深部にあり、第6頚椎から第4胸椎にかけての棘突起から起こり、外下方に斜走し肩甲骨の内側に付きます。また、頚椎を起始部とする上部を小菱形筋、胸椎を起始部とする下部を大菱形筋と分けて呼んでいます。

菱形筋の作用は「寄せて上げる」です。肩甲骨を背骨に向かって引き寄せて上げることで腕を支え、胸側は開きます。胸を張る動作の一部が菱形筋の作用の一つです。

4.頭板状筋・頚板状筋

頭板状筋は、首の骨の、第4、5、6、7頚椎、及びあばら骨がある胸の骨、第1、2、3胸椎の後ろに飛び出た部分(棘突起)から始まり、耳の後ろにある下に飛び出た部分、乳様突起と呼ばれるところを含む頭蓋骨についています。
そして、頚板状筋とともに上を向く動作、いわゆる首を後ろに反らしたり、真横に倒したり、左右に捻る運動をしてくれます。

頚板状筋は、あばら骨がある胸の骨、第3、4、5、6胸椎の後ろに飛び出た部分(棘突起)から始まり、首の骨の、第1、2、3頚椎の横に出っ張っている横突起と呼ばれる骨についています。
そして、頭板状筋とともに上を向く動作、いわゆる首を後ろに反らしたり、真横に倒したり、左右に捻る運動をしてくれます。

5.棘上筋

棘上筋は、五十肩の原因となる筋肉として知られており、腕を上げる時に上腕骨(腕の骨)が肩の関節から離れないように安定させる役割があります。棘上筋の場所が、肩甲骨の上側で、一番内側から肩の関節を通り、腕の前(大結節)についているため、肩こりの原因になることもあります。

肩こり治療の流れ

  1. 01 問診

    肩こりの治療

    当院では、まず患者さんから肩こりだけでなく体の気になる症状、どんな時に気になるのか、肩こりが悪化する状況などの内容をうかがって、症状の原因を突き止めます。

    その後、現在の状況のご説明、治療内容と今後の方針を極力わかりやすく説明させていただき、患者さんにご納得いただいてから治療に入ります。

    女性は、どの年代においても女性ホルモンの関係、女性ならではの症状としてあらわれます。そのため、どんな症状でも、女性ホルモンとの因果関係があるのか確認する「問診」をとても大切に考えています。

  2. 02 検査

    肩こりの治療

    問診後は、実際にどのような肩こりを感じるのか、肩こりの原因が何なのか確認するための検査をします。検査には、徒手検査と呼ばれている、手のしびれなど神経障害がないか調べるもの、骨折がないか調べるもの、 また、動脈瘤やリンパ節の炎症など要因があるのかも把握しなければなりません。 症状によっては、すぐ病院に行き処置をしなければならない病気が潜んでいることもありますので、治療前の大事な作業です。また、脈を診ることで、自律神経の変化や生理周期の変化も読み取ることができるため確認します。

    検査項目は、西洋医学的な徒手検査に加え、東洋医学的な診断もおこないますので、脈をみたり、お腹の状態を確認したりすることもあります。単純に、デスクワークやスマホの使い過ぎによる頭痛、日本女性特有の「なで肩」「猫背」から重心がずれておこる肩こりなら、治療と同時にその他の原因症状、姿勢に対して処置する必要があります。

  3. 03 鍼灸治療

    肩こりの治療

    問診と検査等の後は、ベッドに横になってリラックスしていただいた状態で肩こりの治療を開始します。

    肩こり患者さんの体が冷えているのか、硬く緊張しているのか、逆に軟弱になっているのか、一部の組織が炎症反応を起こしているのか、患者さんの主な訴えと関連する部分はあるのかなど把握したうえで状態に合わせたツボに鍼灸治療をおこないます。
    鍼は髪の毛と同じくらいの太さ0.1mmほどです。

    お灸は、火が直接肌に触れないものを使用していますので、火傷やお灸の痕が残る心配を極力減らします。

    お灸は、温めることで血行の促進や抵抗力を高めて体を強くしてくれるといった作用だけでなく、自律神経の乱れを整えるリラックス効果もあります。また、鍼治療の後にお灸をすることで、治療効果が持続する作用もあります。

  4. 04 電気光線療法

    肩こりの治療

    患者さんの症状によっては、鍼や灸に加えて、より血行を促すために電気治療を併用する場合があります。

    電気治療というと「ビリビリ」という刺激のイメージが先行しがちですが、実際にはついつい眠ってしまうような心地の良いごく微弱な電流を流す程度です。

    この治療は体の表面を刺激することで、深部の筋肉にまで刺激が届き血流改善をうながす治療法です。

    当院では、国家資格の鍼灸師が治療を担当させていただきます。また、当院グループの主たる治療として妊娠中の諸症状にも対応しているため、妊娠中の方などでも安心して治療を受けていただけます。

05 アフターフォロー

 患者さん第一主義を掲げる剛鍼灸院グループは「治療後のアフターフォロー」にも注意を払っています。

症状の改善や再発の予防には生活習慣が大きく影響します。
鍼灸治療に加え、生活習慣を変えることでより早い症状の改善が期待できる場合は特にアフターフォローに力を入れており、症状の改善・予防に繋がるように様々なアドバイスをさせていただいています。